ジョーイ・バートンさん、リネカーさんを「カエル野郎」呼ばわりし伝説へ
期せずしてジョーイ・バートン三部作となりました。
よく「パート2、3はパート1を超えられない」という話があります。しかしジョーイ・バートンさんの一連の騒動における「パート1 ―オン・ザ・ピッチ(vs.テベス&バロテッリ)―」「パート2 オフ・ザ・ピッチ(独白)」「パート3 そして伝説へ(vs.リネカー)」は、回を重ねるごとにクオリティを高めております。
さながら、「ふっかつのじゅもん」から「ぼうけんのしょ」へと進化を遂げたドラゴンクエスト1→3のごとき長足の進歩。人間性の限界に向け、クラウチングスタートから全力で逆走していくバートンさんの背中は燦然と輝いています。
今回の件は、時系列的には「2」より少し前の話です。バートンさんのツイートを追いながら「リネカーと何かやっておるな」と思っていたのですが、その背景を少し調べていくと実にアレで取り上げないのはむしろ失礼と思い、謹んで紹介させていただく次第です。
以下、例によって間違い御免の抄訳にて失礼いたします。
■ウォーミングアップ
場を温めたのは、例によってバートンさんです。アラン・シアラーさんがバートンさんを批判したことに対し、以下のように反応。
Shearers still on my case…”I know I f*cked up Alan, thanks for stating the obvious.”
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 13, 2012
Whilst were both stating the obvious about each other, can I just say for the record what a great player u were. Well better me…
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 13, 2012
But I have a better hair(which is not hard), wear well better shirts on TV and have a personality(something u lack).
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 13, 2012
I really don’t like that prick, in fact I honestly despise him… Goodnight.
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 13, 2012
→抄訳:アラン・シアラーがまだオレについてグダグダ言ってるのか。まあ確かにアランよ、あんたの言うことは正論さ。オレたち2人とも正論を言ってるが、これだけは言える。あんたは素晴らしいプレイヤーだった。オレよりもすごかったよ。
ただな、オレはあんたよりもカッコいい髪型してる(というかハゲてねぇ)し、TVに出るときはマシなシャツを着るし、人間的にマトモだぜ。ちっ、くだらねえイヤミだぜ、正直あんたには失望したよ。オヤスミ。
→雑感:プレーへの批判に対して「正論」と持ち上げた後は「オレもあんたも正論」と同格にし、その舌の根も乾かないうちにシームレスに髪の毛や服装への攻撃に移る。この人格攻撃へのためらわなさは、バーリトゥーダーとしての確かな資質を感じます。
そしてこの炎上物件に手を出したのが、ゲイリー・リネカーさんです。かつて名古屋グランパスエイトで当時の最高年俸3億円を手に2年間のリハビリを経て4得点を記録(1億5000万円/1得点)した後引退する、という離れ業を演じた選手。引退後は解説者として国民的な人気を誇っています。
しかし上記のなさりようのほか、主にバートンさんから「お前の真の姿を知っているぜ」的なツッコミは受けておられ、いわばチーズチャンピオン的なガードの甘さをお持ちの方でもあります。そんなリネカーさんがバートンさんのなさりように言及したことから、宮田一郎のジョルトカウンターばりの全力反撃を受けております。
つ
■キックオフ
Hear @Joey7Barton had a dig at Shearer. Is this an attempt, I wonder, to deflect from the obvious and deserved criticisms coming his way?
— Gary Linekerさん (@GaryLineker) 5月 14, 2012
→抄訳:小耳に挟んだのだが、@Joey7Bartonがシアラーを批判しているようだ。風当たりが強くなるからって、さらにボヤを起こして大火事の原因を作ったことから目をそらさせようとしてるのかな?
→雑感:この直後、ボヤどころか小爆発に巻き込まれるわけで、ある意味でバートンさんへの批判をそらそうとしたようにすら見えなくもありません。まあ、ナルトを飛ばしている時点でケンカを売る気満々に見えますが!
■バートン 0-0 リネカー
@GaryLineker no deflections here mate. Think the fact about 100m people seen it will see to that. Just don’t like how he gets personal…
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 14, 2012
→抄訳:んなことするわけねーだろが。だいたい1億人ぐらいが、オレの意見に同意すると思うぜ。単純に奴が嫌いなんだよ。
→雑感:まだ得点は入っておりませんが、バートンさんから鋭いカウンターが飛び出しており、波乱の展開はすぐだと予感させるものがあります。
■バートン 0-1 リネカー
@joey7barton Still raging then? Still kicking out? And still, presumably, misunderstood? But only by yourself I suspect.
— Gary Linekerさん (@GaryLineker) 5月 14, 2012
→抄訳:おやおや、まだ怒ってるのかい? まだそこらのものを蹴り散らしてるのかな? そして多分、まだ誤解しているようだね? そんな人間はキミだけだと思うが。
→雑感:どこからどう見ても挑発以外の何ものでもない、ドッグランにフリスビーを投げ込むがごとき的確なエサをエレガントにばらまくところはさすがの手練を感じます。
■バートン 1-1 リネカー
@GaryLineker do u wanna go there publicly “Mr Squeaky Clean” ? Think u should have a look in that vast closet of skeltons before u respond.
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 14, 2012
→抄訳:おいおい、また清潔野郎気取りかよ。何かホザく前に、そのカラのクローゼットを確かめたほうがいいぜ。
→雑感:直訳ですが、意訳すると「お前にも秘密があるくせにゴチャゴチャ言うんじゃねえよ」ってところでしょうか。いずれにせよ、先輩後輩関係が強い日本サッカー界では到底考えられないやり取りです。さらにバートンさんは畳み掛けます。
■バートン 2-1 リネカー
@GaryLineker I know a lot about THAT side to u the people don’t and won’t bat an eye lid at exposing u. So mind ur manners Squeaky…
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 14, 2012
→抄訳:あんたの隠したい部分なんて腐るほど知ってるぜ。そんなもん、暴露したところで大して注目もされねえだろうけどさ。せいぜい気取ってろよ。
→雑感:ちなみに、リネカーさんはベッカムがMLS移籍した際に「引退同然とも言える移籍だね。 僕も最後は日本に行って同じようなことをした。日本人にサッカーを広めるのは興味深かったし、金も稼げた」といった主旨の名言を残しており、日本のサッカーファンの一部にはきっちり広まってる感じもしますが、隠す気のないバートンさんとどちらが上等かは議論が必要かと思います。
■バートン 15―1 リネカー
@GaryLineker now back under your stone you odious little toad…
— Joseph Bartonさん (@Joey7Barton) 5月 14, 2012
→抄訳:さあ、石の下に帰りやがれこのカエル野郎。
→雑感:ようやくタイトルの話になりますが、とうとう「カエル野郎」呼ばわりです。一応、「ワールドサッカー」誌の選ぶ「20世紀の偉大なサッカー選手100人」で36位だったりするレジェンドをカエル扱い。日本で同じような選手が思い当たるとしたら、森勇介選手が三浦知良選手に「だせえバスローブ着てんじゃねえ」ぐらいの発言をしたと思えばわかりやすいでしょうか。全然違いますでしょうか、申し訳ございません。
つ
以上を持ちまして、ジョーイ・バートン3部作は晴れて完結を見ました。なお、バートンさんは少なくとも10試合の出場停止処分となりそうで、次回作は10月半ばぐらい、恐らくQPR以外のチームで披露されそうです。
なお、この件で日本での知名度が悪い意味でアップと思いきや、ちょうど来日しておりました「ダーク・シャドウ」のティム・バートン監督のおかげでSEO対策もばっちり、「バートン」と検索する限り2スクロールしないと関連記事にはたどり着きません。

皆みなさま、本当にお疲れ様でした。











